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映画鑑賞『鬼滅の刃』

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原作は1話しか読んだことがなく、アニメはAmazon Primeでサラッと鑑賞。鬼滅ファンではないわたしが、観たまま、素直な感想を書きます。 ・戦闘シーンは圧巻のヒトコト 演出、スピード感、迫力、臨場感… どれをとっても、素晴らしかったです。型の違いがよく見分けつかなかったのはわたしの目が悪いだけでしょうけれど;; いやっ、炎と水やケダモノの違いは流石にわかったよ? そうではなくて、1とか3とか… ・映像美 光や風、雪の質感など、細かなところもリアルに表現されていて、アニメーションではなく“映像”を観ているようでした。 ・物語の流れが巧い ところどころ緩いシーンも織り交ぜつつ、列車に乗り込むところから最後まで、息もつかせぬ展開に、手に汗握りましたよ。 ただ、途中の炭治郎の夢のシーンは少しだけダルく感じてしまったのですが、それだけ深い眠りにおちていて、なかなか醒めることができないという演出だとしたら、正解ですね^^ ・キャラクターそれぞれに見せ場がある ここも、丁寧だな、と感じたところです。最後の最後に思いもつかない場面が待っているのですけれど、無限列車での戦闘は炭治郎たちで始末させているし、それぞれの特性が勝利に導くものとして描かれています。 ・残念な点 禰豆子ちゃんが… 禰豆子ちゃんの活躍が少なかった… 夢の中でも登場シーン少なかった…(寂)。 それと、鬼に協力せざるを得なかった子供たちのその後にも少しだけ触れてほしかったかも。 以上、です。 まさかの展開に泣かされましたし、しばらく呆けてしまいましたが、おおむね満足でした。 内容としてはかなりシビアなので、子供に見せるのはどうなのかなぁ、と懸念してしまいましたけど。 色使いが好みです

Gyao動画鑑賞『寝ても覚めても』

1回目、ざっと観た感想として、いい映画だったとは思わなかったけれど、とても印象深い内容でした。まさしく寝ても覚めても、心に引っかかりが残ってしまうくらい。 詳しいあらすじは省きますが、とかく「朝子」と「麦」の存在が、ふわふわ浮いている感覚でした。終始、無と不穏。そんな二人とは対照的に、周囲の人間はリアルを生きていて感情や言動が明瞭です。だからよけいに、彼女らが浮世離れして見える。 ちなみに、原作は読んでいませんし、映画文学等の観点から語ることができませんので、悪しからずご了承ください。 「朝子」の心の揺れは、表面上はハッキリと見えてきません。これは敢えてそういう演出なのでしょうか。しかも、「好き」とか「めっちゃ好き」とかいう言葉すら、無機質で軽薄さを醸し出していて、 そのくせ、決断するときはスパっと判りやすく意思表示をします。だから、 「何がしたいん? この子… なんかムカつく」 って苛立ちと困惑が右往左往したりもしました;; それと、正直、「亮平」が朝子を好きになる理由が見つからなくって。初対面でいきなり「バクやん」言われて、顔触られたりして気があるんかと思ったら逃げられて、どう考えても「朝子」は挙動不審な女にしか見えないし。ある意味衝撃的すぎて嫌でも気になる→気付いたら好きになってたパターンでしょうか。 でもね、恋愛とは何か、ってはっきりと誰もが納得する答えって、なかなか出せないもんだから、これはこれでひとつの恋愛のケースとして捉えたらいいのかもしれません。 (私事ですけど)かつて、 「俺のこと本当に好きではないでしょ?」 と訊かれて、明白な答えも出せないままでいたら、勝手に結論出されて振られたっていうことがありました。 で、いま、同じ質問を旦那に問われても、きっと答えられないと思うんですよ。ていうか “ほんとうに”好きって、何なの? 未だにわかりません。体のいい振り文句じゃないかなっていうことぐらいしか。好きに本当とか嘘とかってあんの? 好きじゃなかったらどうでもいい相手ってことだから、親しくなんかなろうとはしないわぃ。 …あ、ちょっと脱線しかけた。 「朝子」ってね、嘘がないんですよね。容姿が激似の「麦」と付き合ってた事実を隠していたとしても。「麦」のことも好きだったし、もちろん「亮平」も好き。だから残酷。 ただ、「麦」と北海道へ向かう途中の仙台で、何をきっか...

Amazon Prime鑑賞『るろうに剣心』

この夏、最終章が公開されるだろうというネットでの情報をみるにつけ、無性に健—剣心様が拝みたくなって、Amazonでレンタルしました。 原作を知らないわたしが「完成度高いよね」とか言うのは筋違いとわかっていながらも、それでもそのセリフが口をついて出てくるほど、映像のクォリティの高さに改めて感心しました。 特に、多勢に対しての流れるような太刀筋、身体の動きと、強敵と一対一での死闘の凄まじさ、この対比が印象的で引き込まれました。 とはいえ、実は…正直、スピードについていけず剣筋が全く見えなくて、どこをどうしたら腕がヤラレたのかなどが解らないまま、気が付くと相手が蹲っていたり、吹き飛ばされたりする姿を見て初めて「か、勝ったの?」と知るという、まさしく息をのむアクションシーンの連続に、わたし自身、叩きのめされております。 『伝説の最期』編での、志々雄が振り下ろす剣先から炎が噴き出すシーンですら、心の奥から沸き立つ憎悪がそうさせているんだろうなぁ、などと、まったく違和感がなかったくらいなので、るろうにファンの方からすると、浅はかな鑑賞ログかも知れませんw そんなとっても軽薄な鑑賞ログ、もうしばらくお付き合いください;; ちなみに、内容はほぼ剣心一色でお送りします。 ストーリーはフィクションですが、要所要所で史実に関連する部分も出て来ていて、日本史をまったく勉強してこなかった(日本史だけじゃないけど)わたしは、幕末から明治までの動乱の中、侍や士族たちがどれほどの苦境を強いられていたのか…とても感慨深いものがありました。 剣の道を究めることで自分の人生の価値を見出してきた者、それまで幕府に守られてきたすべてを一瞬にして失うことになった一族など、突き詰めて調べればそれはそれは悲惨な事実が明白になってくるでしょう。 (まぁ、それはこの時代に限らない話かもしれませんが) そして、主人公・剣心といえば、最初のうちは単にダークヒーロー的な存在と解釈していたのですが、改めて映画を観なおして、それは誤りであったと気づいた瞬間に、彼というキャラクターを世に放った作者にとても感銘を受けたのです。 というのも、彼の場合は出生こそとても悲しい過去を背負っていますが、動乱の世に“巻き込まれた”わけでなく、自ら関わっていって(師匠さんとケンカ別れしてまで…これはネットで得た後情報)、挙句、『人斬り』の所業も...

過去ドラマ鑑賞『魔王』

俳優陣みなさまの迫真の演技が、やや強引に感じる設定も強引でみえなくさせるという… いやあ、完璧に心を打たれました。とくに両主役の生田くんと大野くんが凄かった。 実は、わたし自身は復讐劇って好きじゃなくて(誰も救われないからね… 未来が明るくなるわけないしね)、そういう話は敢えて避けているのですけれど、それでも過去、いくつか鑑賞しています。 人間・失格〜たとえばぼくが死んだら Mの悲劇 ウロボロス~この愛こそ、正義。 …おぉ、主要キャスト、見事にジ〇ニーズですね^^ そうです、KinKi Kidsが出てるから、稲垣くんや生田斗真くんの演技好きだから、って、始まりはそういう下心で観始めたドラマたちです。ただ、去年ハマった『モンテクリスト伯~(以下略)』はディーン様と高橋克典様目当てでしたけどね。って結局ミーハーかよ;; 話は『魔王』に戻りまして… 最終的には、連続殺人の原因となる事件の関係者すべて天に召されてしまい、後味の悪い結末となり、たったひとつの切っ掛けで、こんなに多くのヒトの人生が大きく動かされてしまうんだ… と、その深い因果の渦に唸り声しか出てこんですよ… 人生、真っ当に… 100%は無理だとしても、なるべく背筋をただした生き方をしなきゃいけませんね。 ラストまで観て、 ・サイコメトラー居なかったら完全犯罪になる可能性があったね、ていうか直人、頼りすぎでしょ、しおりちゃん素人さんなのに。 ・成瀬くん、法廷に立ってたシーン一度っきりだったね… あれ、見落としてたかな? 他にもあったかもしれないけど…とかく、弁護士らしい仕事をしてるイメージがあまりなかった… ・ソラちゃん、見ず知らずの大人に対して、よく(遊園地一緒に行った人が誰かを言わない)約束をきっちり守れたなぁ… 小さいながらアッパレ。でも子供って素直に言っちゃいそうなもんだけど… てことは約束をさせた山野がアッパレなのかな? それとも、彼女が純粋で好い子だからかな。 ・最後、しおりちゃんの笑顔が怖かった。あれだけ、人が亡くなっているところを目の当たりにしたのに… トラウマにならん? …あ、でも、いろんな人の様々なモノやリアルを視てきたから耐性できてるってことかな。 とまぁ、突っ込みどころもふんだんにありますが、要所要所で、ググッと胸グラが掴まれる好いシーンや刺さる台詞がたくさん出てきます。そんな中でも、大野...

FODドラマ鑑賞『最高の離婚』

いいドラマだけど、きっついな。 これが正直な感想です。 好きだけでは、一緒に生きていけない。好きだからこそ、結婚できない。一緒に生活するって、けして単純ではない。それが突き付けられて頭が痛いです。 このドラマの見どころとして、“長セリフ”があるんですけどね、それが“セリフ”とは思えないほどリアルで胸に響くんですよ。特に尾野真千子さんが演じる結夏ちゃんの、純粋でストレートな気持ち。 だけれども、現実的にこういうやり取りを日々こなしていたら…精神的に疲弊しないだろうかと。わたしは嫌です。逃げちゃいたい。そのうち夫婦関係以上に自分自身が破綻しそう。 ドラマだから、コミカルに描かれているから、他人事のように客観的に観られても、現実に目の当たりにはできないですよ。 本当は、相手の人生も自分もひっくるめて大切に思うんだったら、そこまで突き詰めて話し合い、真剣に結論を出すことも必要なのでしょうけれども。だからなのか、昨日の記事の ただ、根本的な問題はどこかに残っていたとしても、ひとつだけ変化があったこともわたしは知っている。 お互いに、優しくなったんだよ。 この文章。アップした後で、自己肯定感強すぎて何だか気持ち悪くなってしまいました。さりげなく旦那をディスってるしね。最低だよ。あと、ざっと振り返っても、わたしは出会った頃と殆ど変わってないなと気づいてしまいました。 自分自身を顧みる瞬間がふと生まれて、あぁでもないこぉでもないと思いを巡らせる機会を得られたぶん、確かに影響力のあるドラマではありましたが、やはり、 きっついです。 唯一の救いは、綾野剛くんのフワフワ感。自由人でだらしがないのに、可愛げがあって…こういうタイプをナチュラルに演じられる彼はやはりタダモノではありませぬな。

今季ドラマ雑感『偽装不倫』最終回を終えて

丈くん、カッコよかったな。丈くんの、ちょっと片言っぽく 「ショ-コさん」(←しょこさんに聞こえるくらい、-が短い) って名前を呼ぶ声が好き★ …ではなく。 結婚とは何かって、ちょっとだけ考えさせられたドラマでしたな。あと、作られた世界だとすればまぁ仕方ないかもしれないけど、ご都合主義だよなと感じるところが大いにしてあって、なんかこう…胸の中に消化しきれない負の感情が沸々と燻ってました。 みんなね、結果的に好い奴なんです。 不倫してたり、嘘ついてたり、嫁っこストーキングしてみたり、負となりうるスパイスは要所要所であるんですけど、究極の選択をするにあたっての原因となるには、弱い。…いや、不幸を望んでいるのではなくて、ドラマティックさに欠けるなぁ…って感じただけなのだ。 重大な秘密を抱えているとき。相手を愛しているから、大事だから、本当のことを言わずに黙って去る… それも愛情なのかもしれませんが、わたしからすれば、自分を守っているだけ、なんだよなぁ。わたしだって秘密の一つや二つありますが、話さないのは相手を傷つけたくないからではなくて、何もいいものを生まないから、それだけなんで。 もうね、駆け引きなんか要らんですよ。好きなら好き! でドドーンとぶつかって欲しいわけですよ。 あ、あと、不倫してたお姉さんの台詞がいちいちわたしを逆撫でしてくれましてね。なんか、お互いに愛してなかったのよ、条件でしか見てなかったのよ、ってね、だったら、はじめっから取り繕わないで、しっかり面と向かって話し合ったりケンカしたらよかったのにと… 賢治さんの、なんでも自分の思い通りにしようとするところは確かに怖い点ではあったし、初めは何を言っても伝わってるようで伝わらない人だったかもしれません。…うん、いるよねそういう人。うちの父も少しそういうとこカジってる性格で、母が苦労していたわw でも、葉子さんの不倫がバレたときに一瞬、DVにまで発展しちゃったらどうしようとドキドキしたけれど、一度怒鳴っただけでグッと我慢していたし、その後の賢治さんの言動をみるに、 「あれっ、本当はマジで愛していたんでは…」 って感じ取れて、正直言えば、元鞘に戻って欲しかったんです…。まぁ、時すでに遅し、だったのでしょうけれど。 ん~… あと、本当に申し訳ないのだけれど、杏さんの演技が…どうも、わたしには合わなかったです。ときどき...

Amazonプライム動画鑑賞『アンフェア』

「アンフェアなのは誰か?」 …ほとんどの人が当てはまる気がしますが。そもそも、まったく1ミリも狂いなく生涯のほとんどを公正に生きる人間て世の中にいるんかな? 自分の信念・価値観=公正というとらえ方をするなら、まったく自分を曲げない人を「フェア」と表現するのは間違いじゃないかもしれないけれど。 ほら、冒頭でも「世の中には、フェアなことなんて何もない」というセリフがありますしね。 ただなぜ今更アンフェアなのか。Amazonプライムビデオを開いていた時に、拳銃かまえてる篠原涼子さんの姿をたまたま目にしたのと、同時に 「アレッ、そういえば、結局犯人は誰だったんだっけ」 とフッと疑問がわいてでた、それだけです。 (連続ドラマで放映されていた当時は、原作の本を一冊、さらりと読んだだけで、それ以後はまったく触れないでいたんですね。興味がなかったわけではなく、自分がゆっくりテレビを観れる環境になかったからです。) …話が反れました。 そうして、改めて動画を観る前に、なんとネタバレ記事を読んでしまって、失敗したなぁ…と首を垂れることになったわけですが、再びアレッ? と。 佐藤和夫が生きてるな。 …で、安藤が… 驚愕な事実。 違和感の元になる部分を調べてみると、わたしが読んだ小説は『殺してもいい命』で、ドラマ版のどこにもそのシナリオが反映されていないことが解りました。ドラマ第1~3話くらいの『推理小説』は原作も絡んでいるようですが、その後がオリジナルとのこと。だからこう… 雪平夏見というキャラクターがアンバランスに感じたのですね。 もっとオッサンに近いキャラと思ってたので… それはそうと、まぁ、可愛さ余って憎さ百倍って言葉もあるけれど、このドラマの黒幕はその逆で、憎悪のなかに愛情が芽生えるという極めて難しい心情だと思うのです。雪平が正義感ガチガチの、自分の手で悪を裁いてやる! みたいな性格だったらまだよかったかもしれませんが。 何故途中で思いとどまれなかったのか、不思議で仕方なかったんですけれど、歯止めが利かなくなったというよりは、愛する雪平の手で殺されたかったから、なんですかね? それはそれでとても残酷な手口ですよね…。 そう、それこそ、雪平が正義感ガチガチの性格だったら、よかったのですけど。…いや、それだったら愛さ…ないよなきっと^^; 出演している俳優さんみんな個性豊かでそれぞれ...

今季(2019年4月)ドラマ感想

登場する役者の顔ぶれから、かなり期待したけれども、そこまで面白いと感じられなかったのが、『東京独身男子』。ただ、役者の魅力はビシビシ感じられたし、何より大人の男が3人集まってワキャワキャしているのは、わたしにとっては斬新でした。高橋一生さんの演技力も相まって、タローちゃんのイケてない感が半端なくすごくて、毎回、引き気味です。 学園ドラマ(生徒と教師の絡み系)はだいたい話の想像はつくけれど、古田新太さんのインパクトの強さに惹かれて観てみて、やっぱり想像を超えはしなかったものの、不登校の子とどう接していくかが気になった『俺のスカートどこいった?』。 (3話目であっさり絡んじゃったので、今後気になるとすれば、やけにミステリアス風を臭わせているあの子ですよね、やっぱり) 吉高由里子ちゃんの雰囲気的に、サラッと見る感じでいいかなぁと思っていたら意外と内容が濃ゆくて面白い、『わたし、定時で帰ります』。 今季、続けて観ているのは主にこの3つです。 20代から40代にかけて、俳優の層が厚いですよねぇ。主役級の俳優さんがちょい役だったり、脇役だったり、なんて贅沢なんだろうって。テレビから遠ざかった日々を過ごしているので、実はもっと前々から、いい役者さんがたくさんいたのをわたしが知らないだけ、かもしれませんが。 さて。その中でも、私的に一番のヒット『わたし、定時で帰ります』は、働き方改革とかいう言葉が出ている昨今、ひとりひとりの仕事に対する価値観や、ポテンシャルが、やけに現実的で、だから実際に自分の今後のありかたにも参考として見れるなぁと、とても興味深いドラマです。 気になるキャラクターとしては、やはり福永部長と主人公の恋人ですよね。どっちもサイコパスっぽいよね。一見、物腰の柔らかさが目立つんだけど、自分の思い通りにことを動かそうとする強引さがある。感情を巣のままに出すタイプは、やっかいなようで意外と白黒はっきりわかりやすいから、対処もしやすいけれど、ブラックに近いグレーな彼らの毒素は、気が付かないうちに浸透していって、そのダメージは計り知れないところがある。彼らの変化が見どころかも。 『集団左遷』も内容はいいんですけどね… 「頑張りましょう!」の連呼がどうも息苦しさを誘発するので、1度観ただけでお腹いっぱいかな。 また、気が付いたことがあったら、別の機会に。

2回目『ボヘミアン・ラプソディ』鑑賞ログ

ボヘミアンな日々です。 …あ、記事を続ける前に。恐れ入りますが、関連する人物名を敬称略して呼び捨てにて書いております。あらかじめご了承ください。 実は、先日2回目の鑑賞に行ってきまして。1度目に見終わった後もかなりWEBで情報検索をしていたのですが、そういう雑念?を払って、純粋に、観てきました。 前の感想記事で、わたし、「QUEENの歴史」という表現をしていたのですが、この映画は伝記ではなく、“事実に基づいた物語”つまりフィクションなんですよね。だから、ずっと抱いていた“フレディの主観のない違和感”は、真実ひとつひとつをまとめて映画にしたノンフィクションだと思い込んでいた、わたしの勘違いから生まれた感覚ということになります。 なので、事実と異なるシナリオが随所にあって、この映画が描かれていることすべてが真実だと解釈すべきではないけれども、制作する側やQUEENメンバーは、観客がどう受け取ってもらってもそれは観客の自由だって思っているかも(勝手な想像)。 …いや、気づいてなかったのはわたしだけかも知れません^^; ひゃー、はずかしい。 そんなこんなで、改めて観て、やっぱり、リアルタイムに彼らを知らなかったわたしは、生き生きと動き回っていたフレディを垣間見ていた人たちに嫉妬したりなんかしちゃうわけですよ。 それでもQUEENの知名度がググーンと上り調子だった時期は、わたしが幼少期の時なので、洋楽の世界とはほとんど関わりのない生活の中で記憶に残るか…といえば、肯定できないのですけれども。 でも物心ついたまだ可愛かったあの時期に、ブラウン管の中の西城秀樹に夢中だったわたしからすれば、存在を知ったら好きになってたかも(フワフワなパーマ毛的に)^^ そうそう、映画通じゃないので、他でも取り入れられてる手法だったら申し訳ないのですが、この映画の映像が、というかアングルかな? 印象的だったんですよね。監督のセンスなのかわからないですけど、あんまり見ない角度だなぁって感じるところがたくさんあったので。わたしは好きですけどね。 それと、誰しもが思ったであろう感想。 ブライアン本物じゃね?!(年代的にあり得ないのだけど、本当そっくりでした) 実際のブライアン・メイ様の人物像はもちろん知らないのですが、きっと映画の中の彼と同じように穏やかで知的な人ですよ。あのまんまですよ。 彼らが出会って...

映画鑑賞『ボヘミアン・ラプソディ』

完全に、ハマっています。QUEENに。 きっかけは、某Youtuberがしきりにこの映画をお勧めされている動画を観たこと。ただ、最初の頃はQUEEN自体をあまり知らなく、出演している俳優さんも好みじゃないしなぁ、と特に観たいと思わなかったんです。 ちょっとしたブームになっているとネット上で知り、曲を聴いてみたところから、胸に何か引っかかるようになりました。 というか、曲カッコいいし歌声も素敵だし、いやそういえば耳にしたことのある曲いっぱいあるよね、えっ、もう30年も前なの?  ヤバくない? みたいな。 映画を観る前から色々と下調べをしたのは今回が初めてかもしれません。最終的な原動力となったのは、旦那が先に観賞してきて、ある程度のあらすじを教えてくれたこと、そして、フレディ マーキュリーという人物とその声に魅せられたことでした。 わたしの意見に反論や批判があるかもしれないけど、とにかく素直な感想を書きます。ネタバレ含みますので注意をしてください。 まず実際に観に行っての感想は、一言でいうなら、「喪失感」。この気持ちが半端なく強かった。最後のLIVE AIDの映像を、「ああ、フレディはもう居ないんだ」と、感動とともに寂しさが募って静かな涙が出ました。 ただ、この映画はフレディ主体で話は進みますが、内容は4人の足跡なんですね。 出会い、躍進、軋轢、そして再集結。 場面ひとつひとつ、キャストの演技力の高さも相俟って、テンポよく印象的な流れです。とくに序盤は、何もないところからメンバー一丸となってどんどん突き進んでいく様が、QUEENの代表曲もふんだんに盛り込まれている効果もあり、観ていてとても気持ちよく高揚感に包まれました。 2時間もの尺なのに、中だるみを感じることはありません。QUEENの20年以上ある歴史の、たくさんの出来事や事件?のうちのほんの一握りと思えば、逆に、物足りない心持ちがします。 そんななか、フレディの私生活にも触れていますが、でも、どうにもシックリこないのは、当然なのですが、そこに彼自身の主観がないからなのです。 メンバーや、フレディの周辺から見た彼の姿を投影しているためか、人間性が偏って映し出されているのではないかと。 破天荒で、ワガママ、寂しがりやさん。突拍子もないけど才能に溢れている。孤独。危うさ。 その側面は伝わりましたが、内面にあるものが見えな...

G○ao動画鑑賞『夏の終り』

夏のけだるさに似た、ゆらゆらと立つ陽炎のような映画でした。 一番はじめに観たときは、なんて鬱々した救われない映画だろうって思いましたが、先日改めて観なおすと、意外と前向きな結末だったんだなぁと、違った感覚になりました。 知子のような生き方は、わたしは共感するところがありませんが…いやしかし、絶望しているようで、否、“生”に固執していて、時には女の狡さを利用してまでも必死で何かを探している、そういう強かさ、嫌いじゃないなと。単なる不倫と男二人の間で揺れ動く、性に釈放的な女の物語にも見えますが^^; 時系列が分かりにくいのですが(過去と現実が入り混じっていて)、最後のほうの、旅館で慎吾が「一緒に死んでくれ」と知子に懇願する場面は、それこそ不倫の切っ掛けとなる出来事だったのですね。 ラストでまた再会するわけですが、内心ふたりは結局まだ切れてなかったんかいと突っ込みたくなったけれど、きっと、あの絶望の淵にいたふたりとはまた違った、ポジティヴな関係になれたのかなぁって。不倫にポジティヴって…いや、いいお友達になれたとか? 原作ではどういう描かれ方しているんだろう。 にしても、満島ひかりさんの、初めに観た映画(動画で)「愛のむきだし」とはまったく違う役どころに、なんて色っぽくて、小悪魔でかわいらしい女性なんだろうと衝撃を受けました。所作がまた愛らしい。みかんを食べる姿も、電話のコードをもてあそぶ仕草も、ちょっと荒っぽく煙草に火をつけるところも。着物姿もとても美しかったです。 セリフ回しも美しく、独特な雰囲気を出しています。主要登場人物は少ないのですが、一人ひとり印象深く、きっとまた、間をおいて観てみたくなる。そんな静かで熱いドラマでした(わたしにとっては)。

動画鑑賞『Orenge』

高野苺さんが描く漫画が原作です。切なくも心温まる青春ストーリーで、一度読むとずっと胸の中に残ります。いい意味でも悪い意味でも。 特に「成瀬翔」の表情・言動ひとつひとつが、“生”と“死”の狭間で常に揺れ動いており、客観的に観ている側は登場人物たち以上にハラハラします。表面上はいつも笑顔で爽やかなイメージだけれども、いつボーダーラインを越えてしまってもおかしくないほどギリギリな感じで生きている。 その、どこかミステリアスで儚さをまとっている難しい役どころを、山崎賢人くんがうまく演じておられます。 太鳳ちゃんもとても可愛らしいのですが、ちょっと菜穂のイメージとは違うかな…って気が。 改めて感じたけれど、言葉の力って本当に強いですよね。時に怖くなるくらい。投げかけてくる相手が自分にとって深くかかわる相手だと、そのエネルギーに更に拍車がかかります。また、心が純粋な人ほど、素直に受け止めちゃうから、影響されやすいし…。 作者さんが“後悔しないように生きる”ということ、“翔のような人がいたら助けてあげてほしい”というメッセージを語ってらっしゃったのをWeb上で目にしました。どちらも、実際は難しい話です。前者は自分自身の問題なので、克服する可能性があるけれど、後者にしては、他人の心が関与してくる問題でもあり、何が正しくて間違っているかなんて、答えを出せない。もしかしたら、“余計なお世話”になってしまうかもしれない。 わたしはずっと自分の命を自分で捨てる選択をするのはいけないことだって思って生きてきましたが、あまりに辛すぎてその意識が飛んでしまって、ソレを選んでしまった瞬間に、考え方が変わりました(かといってその選択が正しいとは思ってないですが)。 だから、もし、目の前に「この世からいなくなりたい」と言っている人がいたら、何にも答えられなくなるでしょう。かろうじて零れだすとしたら、「ほかに選択肢は本当に一ミリもないのか」って言葉かな… それと、「あなたがいなくなったらわたしは悲しい」…でもそれもねぇ、その相手とどれほど親密か、にもよるよね… やっぱ、難しい!! と、まぁ、しんみりと考え込んでしまうくらい、深いテーマのお話でした。 そうそう。 原作と映画とで違いがあるとすると、“パラレルワールド”について、映画ではサラッとしか触れてないところ、手紙を書くのはメンバー全員かそうでないか。...

映画鑑賞『プーと大人になった僕』(改)

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「くまのプーさん」の世界観を知らないわたしではありますが、予告編を目にしたときから何か胸に熱くなるものを感じ、絶対に観に行きたかった映画であります。まさか旦那が快く一緒に観に来てくれると思わなかったので、すごくうれしかったです。 いろいろと如何ともしがたい現実を体験して、いくつか歳を重ねた大人だからこそ、胸に響くファンタジーに映るのかなぁという感覚です。客観視したら、ぬいぐるみの一挙一動に笑ったり怒ったり…なんか痛い大人のように見えなくもない…ですよね。でも、不思議と違和感がなかったんです。 というのも、思い起こせば子供のころ、わたしは人形を持っていなかったので、百人一首の札を使っておとぎ話の世界を作り、お人形遊びもどきをしていました。実物の小野小町がどういう人物か知らずに、誰かと一緒にさせたり、恋敵に紫式部をあてがったり。その世界に自分が入れたらいいなぁって思っていました。 だって、自分の作る世界だから、もちろん、自分ルールでSTORYも思うがままに描くことができますし、自分の立ち位置も都合よく決められるし。 さて、この映画の中での動物たちとクリストファー・ロビンの関係性がとても面白いです。 お友達どうしではあるけれど、無邪気な動物たちを見守ったり助言したり、少しだけお兄ちゃんの位置づけのクリストファー。 だからなのか、“ズオウ”や“ヒイタチ”にしても、プーさんの夢の中に存在する想像上の生き物であって実際に居るはずはないのだけれど、100エイカーの森に住むみんなは、クリストファーの発する一言一言を疑うことなく信じていて、彼がズオウをやっつけた!と言ったら、恐怖なんかあっという間に吹っ飛んじゃうわけで。 彼が大人になってからは動物たちに対してもお父さん目線で接してましたね。とくにプーさんには、仕事の苛立ちが募って頭ごなしに怒鳴ってしまったり。でも、見た目は変わってしまっても、動物たちにとってのクリストファーは昔と何ら変わりはありませんから、接し方も同じです。 ひとつだけ、気になっているとすれば、クリストファーが100エイカーの森に再び足を踏み入れた時。お庭のテーブルがなぜか、さようなら会をした時のまま、だったこと。ここは時間軸がないのかしら? 動物たちが成長していないのにも関連があるのでしょうか。 個人的には、イーヨー(ロバ)がもう可愛くて仕方なくて。 ツボだったの...

映画鑑賞『検察側の罪人』と、母とデート

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ファンではありませんが、アーティストとしての『木村拓哉』は好きです。もはや彼は『きむらたくや』というブランドです。ほかに類を見なく、素晴らしい個性だとわたしは思っています。誰がなんと言おうと。 いろいろと確執があったそうですが、そういった下世話な話は深く知りません。耳にしていても興味はありません。ただ彼がどんな仕事をするか、どういう風に魅せてくれるか、だけが気になります。 唯一無二のブランドに、それこそ唯一無二といっていい天才をぶつけてきた、そのニュースにわたしは心踊りましたよ。だからまぁ、かなり、過剰気味に期待してはいましたけれども。 原作を知らないのですが、大筋のストーリーは良かったです。ただ、本当はもっと深くて複雑な個々の事情が絡み合っているのだろうけれども(あくまで想像)、なのに、展開が雑な感じがして、すべてが勿体ない仕上がりに… そう感じるのはわたしだけなんでしょうか、わたしが理解力ないだけなの? 加害者側も被害者側も、内情を暴こうとする側も、曖昧過ぎて、…そうだね、二宮くんみたいに「ぐあぁぁっ!」って叫びたかったですよ。 正義と正義のぶつかり合いがテーマなのだと、単純にそう思っていました。だけれどもどうやら違っていました。木村拓哉演じる最上は、初っ端から何やら裏の顔が見えちゃって軽く裏切られた感覚。まぁ勝手な感覚ですけどね。 で、冤罪を防ぐために行動を起こす沖野もまた、地に足ついてないというか、辞職する動機が弱く見える。本当は相応の覚悟があってのこと、最上と戦うために。だけれど、その肝心なシーンが割愛されちゃってて。コミカルなダイジェストシーンになっちゃってて。 そこに政治とか戦争とか絡んでて、よけいわからなくなってきちゃって、何人もの尊い命が失われたのに、遺恨と無念が残ったまま、モヤモヤ。 個人的には、もっと追い詰められる『木村拓哉』が見たかったですよ。ズバッと、鋭く切り込む二宮くんが見たかったですよ、それも単なるわたしの勝手な感覚ですけども。 役者さんたちの演技、またカメラワークというか映像は要所要所で印象が残りました。そんなわけで、私的な評価は5段階のうちの2点で。偉そうですいません。 気を取り直して。 お昼は、以前にも記事にしたことのある、阪急百貨店レストラン街にある洋食店でランチをしてきました。 今回はチーズハンバーグ。アツアツとろとろでした。...

今季ドラマ感想『高嶺の花』・2

7話目を過ぎて、かなり面白い展開になってきました。 どうやらわたし自身も、ももと同じように家元の掌の上で転がされていただけだったのかもしれません。 ももの才能に対して認めていないわけではないが、本当は実娘のななを次期家元にしたかったんですね。そりゃあね、長女とはいえ、血縁関係にないのだから…。 亡き妻の願いをかなえるためとかいうのも、単にももをけしかけてただけだったのね…。 上に立つ者は、家族のためだとか血筋のためとか言いながら、結局はすべてが自分の思い通りに動けば満足な、自己顕示欲の塊といいますか、そういう人が多いですよねぇ、しみじみ。 ただ、なんだろうなぁ… 「たゆたう光と影」?とか、他にもいろいろと迷セリフがでてくるのですが、そういった言葉での表現がなければ理解しがたい状況っていうのがね、苛立ちます。役者さんそれぞれの演技がどうのって、素人のわたしから言える立場じゃないんですけれど、内容は密度が濃ゆくて複雑なのに、妙に単調なんですよ。あっという間に場面変わっちゃうしね…。サイドストーリーも、もうちょっと掘り下げてほしいとか。 それでもまぁ、なんだろう、ももとプーさんがくっついてくれるのを心待ちにしてますよ。やるね、プーさん。いや最初からももが一方的に迫っていたというか、プーさん自身が少し距離をおいて接していたから、罪悪感よりも後悔のほうが強く出るだろうなと思っていました。ももは元々感受性が豊かというか、恋愛にも没頭しやすいタイプだからね。 だから、うまくいってほしい。いいところも悪いところも影響しあって、本当の意味での“もう一人の自分”を取り戻してほしいです。 憎しみや罪悪感で形どられた“孤独”だけでなく、芸術家としての“もう一人の自分”ってやつはきっと、別の方法でも得られるんだって証明してほしい。 (何言ってるかだんだんわからんくなってきた…)

今季ドラマ感想:「高嶺の花」

結末はどこに向かっているか解らない、初っ端から迷走気味に感じていた『高嶺の花』というドラマですが、実はわたし自身はけっこう好きでした。 家元の言葉はいちいちピンと来なかったんですけど、自分の両親がそういう感じの発言をする人間なので、違和感があるくらいが親子との確執を表現するのにいいかなって。 …あ、けっしてうちが格式高いわけではないですよ、父が下町の工場やってたちょっと貧乏な部類なんですが、親が説教を垂れるときの言葉が、それらしい筋の通ったことを言ってるようで、よく考えると辻褄が合わない部分も結構あって常日頃から宇宙語に聞こえていたのです^^; 義妹の突然ダークに染まる感じもよかった。本能が見え隠れするのも恋してる証拠だしね。そのほうが人間味も増すじゃないですか。 あとね、プーさんもね、野獣感なくてむしろ色気あっていいですよ。“女性関係に疎い”風に見せかけておいて、実はそうじゃないんだろうなと匂わせる雰囲気。ただ、周りの人間にいい奴だ凄い奴だって言わせないと伝わってこないっていう、能ある鷹は爪を隠すの演出が陳腐に見えたりもするのですが。 ところがです。 ところがですよ、第5話に差し掛かり、苛立ちを覚え始めたのです。 一番イラッときたのは、家元です。 わたしとしては、よくわからない抽象的な表現で娘を叱咤するぐらいがちょうどよかったし、その原因の一つではないかと推測されるのが亡き妻の不貞で、娘を愛しているし才能も買っているけれども心のどこかでは許せないところがある、そういう葛藤があるからこその厳しい態度だと感じておりました(それだけではなく芸術家のトップに立つ者としての目線で放つ言葉でしょうけれど)。 なのに、拓真に殴られた後に運ばれた病院の病室で、ももを次期家元へと執着するのは実は亡き妻(ももにとっては母親)の強い願いからだった、というネタ明かしに、それだけじゃないだろうとは思うけどオジサン素直になるのは早すぎるんじゃねぇかい、とか思っちゃったんです。 それとねぇ。 いちいち、亡き母ちゃんの生前のアドバイスを鵜呑みにするんじゃあないよ、プーさん。回想シーンは嫌いじゃないけど。だってお母さん役の十朱さんがとってもキュートなんだもの。 あっさり浮気しておいて、「あなたはわたしを愛してないんですね」って家元に嘆く継母ルリ子も何だかねぇ… ももの本当のお父さんらしい運転手・高...

今期ドラマ感想『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐』(締)

終わってしまいました…。 思い起こせば、今期いちばん熱中したドラマだったように思います。はじめは違和感ばかり先立っていたのですが、脇役陣の迫真の演技に引き込まれ、毎週楽しみで仕方なくなっていました。 一緒に観ていた旦那とも意見合致したんですけれど、真っ先に突っ込みたいことは、「全然華麗な復讐ではない」この点につきます。 結果的に、諸刃の刃のごとく、真海が行った復讐は自分自身もズタボロに傷つき、すっきり爽快って訳にはいかなかったから… まぁ、そもそも復讐劇に美しさも減ったくれもないんですけどね。 終盤ですみれに提示した究極の選択についても、紫門暖にしては、どちらをとっても“本当の幸せ”とはならないのではと。 ・すみれが暖と結婚をする →暖を愛しているからというよりも「幸雄と明日香を守るため」だから。 ・結婚をしないを選択する →暖なんか愛してない。また、結果的に幸雄と明日香と運命を共にすることになる なので、どちらも暖はすみれからの愛を得ることはできません。切ない。切なすぎる選択肢。それが、悪に手を染めた自身への罰だったのでしょうか。 ま、究極の選択を迫って、「暖と結婚する」を言わせることが彼女への復讐だとしたら、成し遂げたことになるのかも知れません。切ないけどね。答えを聴いて「やっぱり、愛は勝つんだ」と言葉を吐いたとき、一瞬、素の暖ちゃんになりかけてましたけどね。きっと、抱きしめたかったんでしょうね。 マッチに点火して、ガソリンにまみれた床へ落とし炎に包まれた瞬間の、暖の表情は、何とも表現し難い麗しさでした。 さて。 この最終回で何度も何度も観直してしまうほど印象的だった場面は、入間公平と瑛理奈の一連のやり取りです。瑛理奈はただただ、公平の愛を独占したかったそれだけのために重罪を犯してしまいました。中盤まではなんて悪女なんだと嫌なイメージしかなかったのですが、最後の最後に、やっと“一人の女”として見てもらえた瞬間があまりにも儚く、同情というよりは… 何だろう、とても遣る瀬無い気持ちに。 人を殺めてまで愛情を得たいと願う考えは、わたしには理解できませんが…。 次に、神楽留美の少し狂気じみた一途な母の愛、これはもう頭があがりませんね… 「安堂完治は、生きてる…!」と発したときのキラキラの表情、わたしは彼女だけは幸せになってほしいと序盤から願っていたので、安堂くんが死なず...

今期ドラマ感想『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐』(2)

ディーン様の声が優しすぎるからか、ただ単に、演じ方に要因があるのかはわかりませんが、いまいち“鬼”となったはずの気迫が感じられませぬ。 時折見せる柔らかな笑顔と、悲哀に満ちたクールフェイスには魅了されますけどね、でもね、みんな何故気づかないのだろう、柴門暖の顔に。チョビッと髭が生えただけで、そのまんまなんですけどね? どう見たって童顔がアダになっているのに、すみれちゃんなんて、あんなに愛した人なのに気が付かないなんて、ギャグなんですか。 脇役陣がそれぞれ個性的で、華やかな生活の裏に隠し持っている秘密が少しずつ明るみに出てくるところは面白いです。明らかにする方法は少し強引な気もしますが。もうちょっと含みを持たせて、ドキドキさせて欲しいな、なんて。 そうですね、ドキドキやゾワゾワが足りません。 原作を知らないですが、9~10話で終わらせられないほどのボリューム感でかつ濃いStoryなのでしょうね。だからか種明かしが急かされててミステリー感覚が減る。…って、素人で事情をよくわかってないわたしが勝手言い放題ですけれど。 これからに期待したいです。

今期ドラマ感想『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐』

『巌窟王』の名称でも知られる原作の概要をWebで検索してサラッと拝読するに、非常に面白そうな話ではあるのですが、日本版にアレンジした今回のドラマは、脚本が悪いのか、演出が悪いのか、とにかくよくわかりませんでした。 解らないまま、ディーン様が捕まって、ひどい拷問をうけて、ボロボロにやつれはて… 初回で一気に復讐に入るまでの伏線を流していましたが、もうちょっと時間かけてもよかったような気がしますよ… それか、最初に1回目の復讐が行われてから徐々に過去に何があったのかを明らかにするとかね。 華麗なる、というサブタイトルからしてカッコいいディーン・フジオカをイメージしていたわたしとしては、ある意味衝撃的でした。 ほかにマイナスに感じた点をいくつか。 ・「愛は勝つ」の入り方。 時代背景が解るような選曲だと思われますが… すみません、何だか白けてしまいました。 ・主人公がまったく船乗りのイメージではないこと。 ・船が難破したかも知れないという切迫した状況がまったく伝わってこないこと。 ・外国語が堪能なディーンの「英語が解らない」というセリフ。嘘つけよと突っ込み入れたくなった。 ・暴行していた外国人のカタコトの日本語「噛ませ犬」。 ・ディーン様のわざとらしい演技。ほんとにわざとなのかな…。 良かった点 ・高橋克典さんの威圧感。さすが。 ・山本美月ちゃん可愛い。可愛すぎる。嫁に欲しい。 ・新井浩文さんの絶妙な表情。あの一瞬の笑みが深い印象を残しました。さすが。 …ここまで書いていて、ディーン様のあのやぼったい演技もまさに重要なポイントだったのではないか、と思えてきました。 また、実に15年もの間投獄されるという設定から、個性の強い顔立ちより、割と淡白なほうが15年前の映像を違和感なく撮れる利点がありそうだし… うん、やっぱり今後が楽しみかも。次回、それぞれのキャストがどのような変貌をとげるのか期待して待ちます!

動画鑑賞『傷だらけの悪魔』

原作はComicoというWEB漫画に掲載されている、足立梨花ちゃんが主演の映画です。テーマはイジメと、最初は主人公からクラスメイトへのリベンジかなと思ったのですが、単にやり返すのではなくその場に存在するすべての人たち(演者も鑑賞者も含めて)に、イジメに対する“問題提起”をすることじゃないかと思いました。 だから、ラストで主人公が放ったセリフの後にタイトルコールが出るんですけど、ここからが始まりって意味に捉えられる気がします。 映画のタイトルにある悪魔って、主人公やかつて被害者だった詩乃ちゃんだけを示しているのではないのでしょうね。 主人公は強いです。 もともと自分自身をしっかり持っていて、人間関係においても程々の距離を保つ生き方をしてきた彼女だから、本当に辛い思いをして時には悔し涙を流しながらも、孤独に耐えてメゲずに戦えたのかなぁ。 (もちろん、お母さんや中学時代の親友たちの存在も大きかったでしょうけれど) やられっぱなしではなく、ちょくちょく抗っていたり、真っ直ぐに相手を見据える姿勢がとても印象的でした。 あと、こういうテーマにはそれぞれの家庭環境も重点的に描かれたりするもの、という認識があったのですが、詩乃ちゃんのお母さんとの関係がチラリと出る以外は、まったくもって見えてこなかったのも印象的でした。 最後、ちょっと不完全燃焼感が否めなかったのですけれどね。でも、なんだか一筋の光がスーッと差し込んできたかのような感覚になりました。 原作をチラッと読んでみましたが、漫画の方ではかなり複雑なSTORYのようですね。これを1本の映画にするのは、2時間では足りないでしょう。いつか、ドラマ化するのかしら。色々と難しいかもしれないけれど。 わたしは好きな映画です。