今期ドラマ感想『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐』(締)
終わってしまいました…。 思い起こせば、今期いちばん熱中したドラマだったように思います。はじめは違和感ばかり先立っていたのですが、脇役陣の迫真の演技に引き込まれ、毎週楽しみで仕方なくなっていました。 一緒に観ていた旦那とも意見合致したんですけれど、真っ先に突っ込みたいことは、「全然華麗な復讐ではない」この点につきます。 結果的に、諸刃の刃のごとく、真海が行った復讐は自分自身もズタボロに傷つき、すっきり爽快って訳にはいかなかったから… まぁ、そもそも復讐劇に美しさも減ったくれもないんですけどね。 終盤ですみれに提示した究極の選択についても、紫門暖にしては、どちらをとっても“本当の幸せ”とはならないのではと。 ・すみれが暖と結婚をする →暖を愛しているからというよりも「幸雄と明日香を守るため」だから。 ・結婚をしないを選択する →暖なんか愛してない。また、結果的に幸雄と明日香と運命を共にすることになる なので、どちらも暖はすみれからの愛を得ることはできません。切ない。切なすぎる選択肢。それが、悪に手を染めた自身への罰だったのでしょうか。 ま、究極の選択を迫って、「暖と結婚する」を言わせることが彼女への復讐だとしたら、成し遂げたことになるのかも知れません。切ないけどね。答えを聴いて「やっぱり、愛は勝つんだ」と言葉を吐いたとき、一瞬、素の暖ちゃんになりかけてましたけどね。きっと、抱きしめたかったんでしょうね。 マッチに点火して、ガソリンにまみれた床へ落とし炎に包まれた瞬間の、暖の表情は、何とも表現し難い麗しさでした。 さて。 この最終回で何度も何度も観直してしまうほど印象的だった場面は、入間公平と瑛理奈の一連のやり取りです。瑛理奈はただただ、公平の愛を独占したかったそれだけのために重罪を犯してしまいました。中盤まではなんて悪女なんだと嫌なイメージしかなかったのですが、最後の最後に、やっと“一人の女”として見てもらえた瞬間があまりにも儚く、同情というよりは… 何だろう、とても遣る瀬無い気持ちに。 人を殺めてまで愛情を得たいと願う考えは、わたしには理解できませんが…。 次に、神楽留美の少し狂気じみた一途な母の愛、これはもう頭があがりませんね… 「安堂完治は、生きてる…!」と発したときのキラキラの表情、わたしは彼女だけは幸せになってほしいと序盤から願っていたので、安堂くんが死なず...